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食塩水は、食塩と水から出来ています。尿も食塩水と同じように水分だけでなく、体から要らなくなったもの(老廃物)などが混ざっています。尿比重は、尿の水分量と、溶け込んでいる物質の割合を示すものです。
腎臓は、体内の水分や老廃物を、過剰であれば捨てたり、不足していれば取っておいたりと、その時の量に応じて、調製してくれています。
しかし、腎臓などがおかしくなってしまうと、その調製がうまくできなくなり、尿比重のバランスが変化します。したがって、尿比重を見ることにより、腎臓の尿濃縮力などを推測できます。
尿比重の基準値は1.010〜1.030と言われています。1.010より低いと低比重、1.030より高いと高比重となります。
日本語的には、「とうとう」や「とうさま」でしょうが、「う」を「お」にしないとゴロとして成り立たないので我慢してください(笑)
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ゴロの内容、そのままですが、いつもの通り、イメージづくりの物語を。
昔々、あるところに、殿様の娘がいました。たいそう裕福な暮らしぶりで、娘の父である殿様は、暴飲暴食を繰り返し、不摂生ばかりしていました。
そんな父を心配した優しい娘は「父様、そんな不摂生をしてると体に悪いですよ」と言いました。
しかし、父は「な〜に、わしは毎月お医者さんにみてもらってるし、大丈夫じゃ」と言って、聞く耳を持ちませんでした。
ある日、いつものようにお医者さんの訪問診察を受けていると、医師から思いがけないことを言われたのです。
医師「お殿様、尿比重が上がっておりますし、これは糖尿病でございます。」
父「なんということだ!!すぐに治療を始めぬか!!」
医師「おっしゃる通りに、治療を始めます。」
医師は訪問診察を終えると、娘を呼びました。
医師「姫様、お殿様は糖尿病で、尿比重が高比重と基準値外となっておりました。ただちに治療を始めます」
この話を聞いた娘は「とおとお、父様(とおさま)の尿比重が基準値外に」と泣き崩れてしまいましたとさ。
めでたし、めでたし。
先ほどの食塩水のたとえで言うと、食塩水を濃くするには、溶かされる塩を増やすか、溶かす水を減らせば、濃くなります。
尿濃縮力が下がると、尿比重が下がります。